ロマンスの夜明け

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【読書レビュー】永遠の愛の囁きを 著)エリザベス・ホイト

【読書レビュー】永遠の愛の囁きを 著)エリザベス・ホイト

2016年最初のレビューとなります。

※ただいま編集中です
※注意: ネタバレ含みます







【かんたんなあらすじ】
原題:DARLING BEAST

リリー・ペイント(ヒロイン)は、喜劇舞台女優。
ロンドン中では彼女の芸名を知らない人がいない、というくらい人気女優だが、
住むところ追われて、やっと見つけた場所は、旧劇場の場所。
火事に見舞われ、劇場はおろか美しい庭は、灰となってしまった。
庭は修復作業をしているところだが、ある日幼い息子が「庭で怪物を見た」という。
リリーが庭で散策しているとき、その「怪物」と出会ってしまい、思わず声を上げる。
その怪物はモンスターではなく、アポロ(ヒーロー)という人間。ある事情を抱えた上に、声が出ない庭師として滞在していた。リリーはアポロに最初は警戒するが、やがて彼が真剣に庭の再生に向き合う思いを知り、アポロに惹かれていく。アポロもリリーと交流していくうちに、次第に心が打ち解け、少しずつ声を取り戻していけるようになってきた。しかし幸せな日々は長くは続かない。アポロを追って、魔の手はしのび寄りはじめていた…



【感想・ネタバレ】


エリザベスホイトさんの作品は、久しぶりです。
作品自体は、翻訳作品として出版されていましたが、なかなか読む機会にあわず。
最近は、本屋さんでも売れたら次の入荷はありません。よっぽど、の人気作品でない限り、といったところでしょうか。前ほど、ロマンス小説の新刊奪い合いはなくなりましたが、やはり人気の作家や作品、面白そうなストーリーは、すぐに売れてしまいます。そもそも、本屋の入荷数が少ない、というのもあるでしょうけれども。

わたしが久しぶり、といったのは、エリザベスホイト、といえば、「あなたという仮面の下は (ライムブックス) [文庫]」が、わたしの中ではベストすぎて、彼女の作品がそれ以降、読めなくなりました。もちろん、ほかの作品をステキでしたよ!雨上がりの恋人(ライムブックス) [文庫] とか、せつなさは愛の祈り(ライムブックス) [文庫]。でもわたしは「あなたという仮面の下は」が、大好きです。6年前の作品になりますが、意味深な邦題がよかったのかな、とも思います。タイトルは重要ですね。それもそのはず。この作品は、「ロマンティック・タイムウズ」で入賞している作品です。

さて本題に入ります。
メイデン通りシリーズの7作品にあたる、「永遠に愛の囁きを (ライムブックス) [文庫]
残念ながらわたしはこのシリーズ、本作品が初なのです…なぜほかの6作を読まずして、この作品を選んだのか、というと、ひとえにストーリーでしょう。舞台女優と精神病院から追われたヒーローが、どうやって愛を育み、幸せになるのか、というのがあらすじからでは読み取れなかったからです。当時の時代背景から考えると、精神病院に入る貴族ってどうなの…と疑問視してしまいますが、ヒーローが精神病院に入ったのは、まだよくて、実は無実の罪で牢獄されていた、というのが後々わかってきます。

話の前半は、ヒーローとヒロインが出会い、どうやって打ち解けていく様を味わうことができます。その間に、彼らを取り囲む人間関係が次第に明らかになっていきます。後半になると、いよいよヒーローの無実を晴らすためにさまざまな人が奮闘しつつ、ヒロインとヒーローの愛の物語も架橋になります。ハーレクイン系でおなじみの「くっついた後に一旦離れる」という流れは、どのロマンスでも定番で、ヒーローが追っ手から逃げたのがそれにあたるかな、と思います。

エリザベスホイトさんの作品の特徴は、短いながらも物語のポイントをうまく話しに盛り込んでいるので、伏線もしっかり張った上で、リズムよく話が進み、クライマックスへと読者を誘います。なので読み終わった後の幸福感がたまりません。またヒロインに適度に感情移入できるので、たとえ時代背景や立場が異なっていても、気づいたら「ヒロイン」とともに手汗をにじませながら、物語の行方を見守っていた、という思いになります。

当作品は、ホット要素が少ないです。
後半でヒロインとヒーローの愛の育みがありますが、適度な表現と文章量で抑えられていますので、苦手な方はストレス少なく読み進められるかなと思います。あまり長い状況実況は、物語にもよりますが、本作品ではあまり必要ないのかなと思いました。

最近のエリザベスホイトさんでオススメしたいロマンス本です。
まだ読まれていない方は、ぜひ1冊紅茶と一緒に、いかがでしょうか。